近所の風評被害で売れない土地

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最後まで読んでいただくことで、1.近隣住民との付き合い方 2.どんな不動産会社に売却を依頼すれば良いか?

がわかります。  注)守秘義務保持の為、一部内容を変更して記載しております。

売主様の性別、年齢、家族構成、現地の状況など

相談者は40代の女性、都内在住。お父様は精神病院に入院中。お母様は物件から離れて一人暮らし。

物件はお父様の入院を機に解体されてすでに更地状態でした。売主名義はお母様。

売主様の抱える問題・依頼内容

お父様が入院される前は、長きに渉りその疾患特有の・奇声を発する・近隣敷地内を徘徊する

・悪意は無く近所からモノを持って来てしまう、等によりご近所に相当の迷惑を掛けたご様子。

初期の頃はお母様が都度謝罪に行っていたが、やがてお母様も精神的に疲れてしまい、

本意では無いがお父様のフォローが出来なくなっていた為、ご近隣からはどちらかと言えば

敵視に近い状態でした。

既に大手不動産会社に売却を依頼して半年以上経過するも、購入検討者が現地に行くと

近隣から過去の話を教えられ、その(購入)意欲が削がれてしまいなかなか売却出来ない状態。

不動産会社の担当者も打つ手は無く、明らかにやる気を失っている。

何とか売却をお願い出来ませんか?

Ark不動産代表の解決方法

先ずは現地に赴き、査定を行いました。既に他社が売却をしていてなかなか売れない要因の一つに

市場との価格乖離が大きい場合があります。業界の悪しき手法ですが、媒介契約を欲しいがあまりに

明らかに逸脱した高い査定価格を出す会社が多数存在するのです。

本件は当社査定の結果、価格は妥当でした。となると、やはり風評被害の影響は大きいと推測。

正式に媒介契約を当社に切り替えて頂いた後に物件から2ブロック程度の世帯数を数えました。

依頼人様やお母様には謝罪行脚は精神的にも物理的にもかなりのご負担となり酷であるため、

その数(23軒)分の手土産だけを用意して貰うようご依頼しました。

その後は当社代表だけで1軒1軒訪問しながら・売却の窓口になったご挨拶・売主様からの皆さんへの

謝罪の気持ち・過度な風評被害は損害賠償請求される恐れがあること、等を丁重に説明。

当初、確かに1部の方は厳しい口調でおられましたが、最終的には皆さんが売主様の状況に同情と

ご理解をして下さり、今後一切不要な発言はされないとお約束を頂けました。

解決期間

当社が売却を開始後、ほどなくして地元の不動産業者から建売用地で購入したい旨の申し込みが入りました。

その業者さんも風評被害の件はご存知でしたが、ご近所の対応が変わられたという事で正式にお話を頂き、

売主様の要望に沿った条件で売買契約を締結。

その1か月後には無事に引き渡しを終えましたので、当社関与から2~2.5ヶ月程度の期間でした。

問題に関する意見

父上の疾患特性とは言え、やはりご家族やご近所の疲労やストレスは当事者にしか判らないものです。

依頼主ご家族もご近所様も本質としては極めて良識的な方々であり、当社としてはその互いに空いてしまった

感情の隙間を誠意をもって埋めようと尽力しただけです。

誰一人として悪くないのに、皆がマイナス状況と言うのは往々にしてありますが、必ず道は開けるものと

信じています。

まとめ

実は売却は購入に比べると背景にそれぞれのご事情が存在するケースが多いのです。

だからこそ、多角的に売主様のご事情や心情に寄り添い、手助けをする覚悟と能力が必要と考えます。

単純に(売れば良いんでしょ)としか考えない業者や担当者が多数なのは非常に残念なことです。