相続税を安くする為に養子縁組をする方がおられます。
確かに相続税の基礎控除は3000万円+(相続人数×600万円)
なので、相続人は多い方が有利。それは間違いない。
(注:人数制限はあります)

だが、しかし・・・安易な養子縁組はバトルの原因にもなるのです。
何故か?それは(あくまで節税の為)の養子だったのに、
ちゃんとした相続人になる訳だから勘違いしちゃうんです、人間って。
そうなると、元来からの相続人との間でトラブルになってしまう。

判り易く言うと・・・
【元来の相続人Aの考え】
後から養子のBはあくまで節税用だから、遺産分割協議の時も大して
渡さなくても良いんじゃね?
【後から養子Bの考え】
え?こんなに遺産あんの?法定相続したら大金じゃん!ラッキー!

という感じで必然的に揉める。笑い事ではなく何度も目にした光景だ。

そんな悲劇を防ぐには・・・
節税のための養子縁組は関係者一同が同席して、その意味を共有する。
最低でも遺産配分においてはその時点で遺言書に記しておく。
コレだけで、かなりトラブル発生のリスクは減少する。
言ってみれば被相続人(故人)の為と言うよりも残った側
(相続人)の為なんですが。
何故なら、わざわざ紛争の種を蒔かれても残った方は困っちゃいますから。