自宅を売却する前の査定段階で不動産屋から
『正確な査定はお宅の中を拝見してから・・・』なんて言われますよね。
(ほぼ、言われます)

コレって何の意味があるんでしょう?家の中の何を見るんでしょう?
ご不安な方も多いと思いますので、説明しますね。

まずは【目的】ですが大きく分けて2つあります。
①お客様との接点を多くする為。
私はあんまり執着しませんが、巷間の不動産業者はとにかく売主さんと
接触機会を多く持って売却の依頼を取るために必死になります。
なので、直接訪問&会社の売り込みって意味が多分にあると思われます。
(しつこいけど、当社は違います)
私はどちらかと言うと売主さんの建物への思いや売却の事情、
どう進めたいか?を正確に把握するようにしてます。
モチロン、コチラを知って頂く必要もあるんですが、
それは会話のやり取りで伝わるはずなので。

②会社規定のチェックシートで建物の老朽化を把握する。
手前味噌ですが、当方は建築士も調査技術者も国家資格を持ち、
更には何千件も見てるのでポイントは頭の中に入ってるので短時間でOK。
そうでない営業マンは社内書式に沿って記入していくしかないんですね。

続いては、【何を見る?】コレはあくまで私に限ったことですが・・・・・
①最上階の天井
②サッシの四隅
③建具の隙間
④外部のクラック
⑤癖のある間取りでは無いか?
⑥水回りの汚れ具合
⑦室内の陽当たり
⑧室内の騒音
⑨室内のニオイ
大体はこんな項目です。
①~④は主に戸建てで雨漏りの形跡や建物歪みを確認します。
⑥の汚れはきれいに掃除してるか?ではなく、交換を要するか?
の視点でしか見ません。

意外と大事なのは⑨のニオイ。
ウチもそうですが、特にペットを飼っているお宅は気を付けて。
自分では気づかないニオイも内見者には結構影響あります。
すんごいザックリですが大体上記が訪問査定の趣旨です。

私は基本的に物件(建物)の良い点を探しながら内見者がどう感じるか?
をベースに見て行きます。
なので、査定の時は室内が散らかってるとか全く気にする必要ないです。
そーいう上辺のモノは全く見てないので。
(売却活動に入ったら頑張って整理しましょうね)

クロスの汚れとか、床の傷、水回りとかも暮らしてるんだから相応の
ダメージがあるのは当然ですよね。
それをリフォームで大体いくら位だな、と判断するだけです。

逆に目線がやけにテーブルの上とかクローゼットとかに集中するような
怪しい営業マンは気を付けて下さいね。
慣れてないか、良くない類の営業マンです(笑)